敬語を使いこなすのは難しいです。

こんにちは、みらいねっとワークスの宮原です。
今日は敬語について話したいと思います。

ビジネスのやり取りでは電話の取次ぎ、メールの送受信などで敬語を駆使します。皆さんは敬語をしっかり使い分けていますか?

敬語には『尊敬語』『謙譲語』『丁寧語』の3つがあります。
丁寧語は簡単で、いわゆる『ですます調』の形です。
行く→行きます 食べる→食べます といった形にすることで丁寧な言葉遣いになります。

尊敬語と謙譲語は言葉の形が変わるので、少し難しいです。
『見る』→尊『ご覧になる』謙『拝見する』
『食べる』→尊『召し上がる』謙『いただく』『頂戴する』
『行く・来る』→尊『行かれる』『いらっしゃる』謙『伺う』『参る』など。

まずは言葉自体を覚えなければいけないのですが、使う時のポイントは『誰が』の主語の部分にあります。
尊敬語は相手に対する敬いの気持ちを持つので、主語が相手になります。
謙譲語は自分がへりくだることで相手を立てる気持ちを表すので主語が自分になります。

以下に間違った敬語表現をいくつか載せておきます。
何が間違っているか気づけますか?(答えは反転で見えます)

1.資料は拝見されましたか?
(答え)拝見するは謙譲語です。この場合、資料を見るのは相手なので、ご覧になられましたか?が正解です。

2.社長は明日、御社に伺うとおっしゃっております。
(答え)御社に伺うまではOKですが、おっしゃるは自分の社長に対する尊敬語になるので相手に対しての敬語になりません。この場合は申しておりますを使いましょう。

3.あの件について伺っておられますか?
(答え)伺うは聞くの謙譲語です。この場合、あの件のことについて聞くのは相手なので、お聞きになっていますか?を使います。

この他、二重敬語など敬語の間違った使い方もありますが、最近ではその間違った使い方が一般的になり、許容されている表現もあるようです。

一番大事なことは『相手を敬う気持ち』なので、形にこだわり過ぎない程度に正しい敬語が使えるようになるといいですね。