今さら聞けない有効求人倍率を簡単に説明します

今さら聞けない有効求人倍率を簡単に説明します

こんにちは。今日は有効求人倍率について簡単に説明したいと思います。

仕事の数と働きたい人の数の関係

就職活動を始めるにあたり、まずはインターネットや雑誌で求人情報を検索すると思います。求人検索はハローワークのインターネットサービスも有名ですね。

 

求人を出す企業側は基本的にはお金を払って求人広告を出しますが、ハローワークは無料で求人を出すことができます。

 

ハローワークは厚生労働省の管轄のため、求人を出すには勤務時間や休日などの労働条件が違反なく提示されている必要がありますので、求職者の方は安心して求人情報を探すことができます。

 

ハローワークではこのように求人情報の受付、求職者の登録と両方を担当しています。それにより、人材を求める企業の数と仕事を探している人材の数の両方を知ることができます。

求人倍率とは

『求人倍率』はハローワークに提出されている求人の数を登録されている求職者の数で割ったものになります。

 

求人の数 ÷ 求職者の数

求人の数と求職者の数が同じ場合は1になるので、1に近い時は両方の数にあまり差がない状態です。『1より大きいときは仕事が多い、1より小さいときは仕事が少ない』と単純に考えていいでしょう。

 

有効求人倍率と新規求人倍率

求人倍率は直近2ヶ月の数値である『有効求人倍率』と当月の数値である『新規求人倍率』の2種類が公表されています。

 

では実際に熊本の2022年5月の月報を見てみましょう。5月の全体の有効求人倍率は1.39となっています。これは139件の仕事があったとすると、100人の求職者がいるという状態になりますね。

 

月報には職業別の新規求人倍率も公表されています。

 

一番倍率の高い『保安の職業』は倍率が5.76となっています。企業としては『募集をかけてもなかなか人が集まらない』という状況ですね。

 

そうなると企業としては待遇を良くして応募者を増やす、採用基準を下げて採用率を上げるといった対応を取っていくことになります。

 

一番倍率の低い『事務的職業』は倍率が0.71倍です。この場合、企業は求人を出せばたくさんの人が集まる状態です。そのため、たくさんの応募者の中からより良い人材を選ぶことができます。

 

求職側としては競争相手がたくさんいるので、採用されるためのハードルが上がり、なかなか内定がもらえないことを覚悟した方がいいかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。求人倍率を確認することで仕事と求職者のバランスがどうなっているかが少しわかったと思います。

 

自分の希望の仕事につくことが理想ではありますが、『仕事につく』ことを目標とする場合には自分の視野を広げて、『自分にできる仕事』と『社会に求められている仕事』をマッチングさせるのもいいかもしれません。

 

ちなみに職業分類は以下のページから調べることができます。自分の希望する職業がどの分類に所属するか、また、求人倍率の高い職業にはどういった仕事があるかなどを確認してみましょう。

厚生労働省編職業分類(平成23年改定)