就職活動では、よくこんな質問をされます。
「あなたは何がしたいですか?」
「どんな仕事に興味がありますか?」
就業経験がある人であれば、これまでの経験を振り返りながら答えられるかもしれません。
しかし、就業経験がない、あるいは経験が浅い人にとっては、なかなか難しい質問です。
「自分がどんな仕事に向いているのか」「自分の強みが仕事でどう活かせるのか」が分からなくても、不思議ではありません。
そのため、就活になると、
「自分のやりたいことが分かりません」
という悩みが出てきます。
でも、本当に「やりたいことが分からない」ことだけが問題なのでしょうか?
むしろ、
「自分がしたいこと」と「企業で行う仕事」をつなげる方法を知らない
ことが、大きな原因の一つではないでしょうか。
そこで今回は、就活で考えてほしい「企業との3つの接点」について紹介します。
①「やりたいこと」を具体的にする
例えば、事務職を希望している人が、
「人をサポートする仕事がしたいです」
と話したとします。
これは大切な希望ですが、企業側からすると、「具体的に、どんなサポートをしてくれる人なのだろう?」という疑問が残ります。
同じ事務職でも、営業事務、総務、経理、人事など仕事内容は様々です。
営業事務なら営業担当者を支え、総務なら社員が働きやすい環境を整えます。経理なら、お金に関する情報を正確に管理します。
つまり、「人をサポートしたい」だけでは、具体的な仕事にはまだつながっていません。
「やりたいこと」を「仕事の言葉」に変える
ことが必要です。
例えば、「誰かが困っているときに、必要なことを準備するのが好き」なら、営業事務や総務との接点が見えてくるかもしれません。
「数字を扱うことが苦にならず、正確に作業することが好き」なら、経理やデータ管理などが候補になります。
②「企業がしてほしいこと」を知る
就活では、「私は何がしたいのか?」を考えることも大切ですが、企業側の視点も必要です。
企業には、
「この仕事を任せられる人に来てほしい」
という考えがあります。
例えば、営業事務の求人票に、
- 電話・メール対応
- 見積書作成
- 受注処理
- 納期確認
- 営業担当者のサポート
と書かれていたとします。
ここで仕事内容を見るだけではなく、
「この会社は、採用した人に何をしてほしいのだろう?」
と考えてみます。
すると、「営業担当者を支えてほしい」「注文や納期を正確に管理してほしい」「書類を正確に作成してほしい」といった企業の期待が見えてきます。
求人票は「仕事の説明書」であると同時に、「企業からの依頼書」として読むことができます。
③「自分」と「企業」の重なるところを探す
最後に考えたいのが、
自分がしたいことと、企業がしてほしいことの重なる部分
です。
| 自分 | 企業がしてほしいこと |
|---|---|
| 人をサポートするのが好き | 営業担当者をサポートする |
| パソコンが得意 | 書類作成・データ入力を行う |
| 確認しながら作業できる | 受注・納期を正確に管理する |
このように考えると、自分と企業との接点が見えてきます。
この接点が、
「自分がこの仕事をしたい理由」
と、
「企業が自分を採用する理由」
の両方につながっていきます。
「やりたい」から「貢献したい」へ
例えば、「事務職がしたいです」だけでは、自分の希望しか伝わりません。
そこから一歩進んで、
「人をサポートすることが好きで、細かな作業を正確に行うことも得意です。そのため、営業担当者を支える営業事務の仕事に興味があります。受注処理や書類作成などを正確に行い、営業担当者が顧客対応に集中できるようサポートしたいと考えています。」
となれば、「自分がやりたいこと」だけではなく、「企業の中で何ができるのか」まで伝わります。
就活で大切な「3つの接点」
- 自分がしたいこと
- 企業がしてほしいこと
- その2つが重なるところ
就活とは、単に「自分のやりたい仕事」を探すことではありません。
自分と企業の間にある接点を探し、その接点を仕事として形にしていくことです。
だからこそ、
「私は○○がしたい。そして、その力を活かして、この会社の○○に貢献したい」
まで考えてみる。
「やりたいこと」から始めて、「企業との接点」を探してみる。
それが、就活の最初の一歩になるかもしれません。


