「もう少し自信がついてから応募しよう」
「もう少し体調が安定してから考えよう」
「もう少し訓練してから求人を探そう」
障害者雇用を目指していると、そんなふうに考えることもあると思います。
もちろん、焦って就職する必要はありません。
むしろ障害者雇用では、長く働き続けるために、生活リズムを整えたり、自分の得意・不得意を理解したり、必要な配慮を整理したりする準備がとても大切です。
企業によっては、選考の際に「一定期間、安定して就労移行支援に通えているか」を確認することもあります。
実際に求人へ応募しようと思っても、通所実績などの面から「もう少し準備期間が必要ですね」となることもあるでしょう。
だからこそ、伝えたいことがあります。
チャンスが来てから準備を始めるのではなく、チャンスが来たときにつかめる準備をしておくことが大切です。
求人はこちらの準備を待ってくれない
障害者雇用の求人を見ていると、「この会社で働いてみたい」「この仕事内容なら自分にもできそう」と思える求人に出会うことがあります。
しかし、その求人が半年後にも募集されているとは限りません。
募集人数に達して終了するかもしれませんし、企業の採用計画が変わることもあります。
せっかく自分に合いそうな求人を見つけたのに、準備ができていないために応募できなかったら、やはり悔しいものです。
だからといって、見つけた求人に何でも応募すればいいという話ではありません。
大切なのは、「良い求人を見つけたときに、応募するかどうかを選べる状態になっていること」です。
半年後のチャンスは、今日から始まっている
就労移行支援を利用していると、毎日の訓練が単調に感じることもあるかもしれません。
「今日一日訓練したところで何が変わるんだろう」
そんな気持ちになる日もあると思います。
でも、その一日は決して無駄ではありません。
週5日安定して訓練できること。
決まった時間に起きること。
遅刻や欠席を減らしていくこと。
体調が悪くなったときの対処方法を知ること。
自分に必要な合理的配慮を説明できるようになること。
こうした一つひとつの積み重ねが、就職活動を始めたときの大きな力になります。
今日の訓練は、今日だけのためではありません。
半年後に出会うかもしれない求人に応募するための準備でもあるのです。
「まだ早い」と思っても、できることはある
まだ応募できる段階ではなくても、就職活動に向けてできることはたくさんあります。
- 興味のある求人を見てみる
- どんな仕事が募集されているか調べる
- 企業説明会に参加する
- 資格試験に挑戦してみる
- 自分に必要な配慮を整理する
- 支援員に希望する仕事について相談する
応募だけが就職活動ではありません。
「今の自分にはまだ早い」と感じるのであれば、今できる準備を一つ始めればいいのです。
チャンスをつかめる自分になっておこう
就職活動では、タイミングも大切です。
自分に合う仕事内容、通いやすい勤務地、希望する勤務時間、理解のある職場。
すべての条件が自分に合う求人には、いつ出会えるかわかりません。
その求人が現れたときに、
「まだ準備ができていないから応募できない」
ではなく、
「応募するかどうか考えてみよう」
と言える状態になっていたいものです。
チャンスは、こちらの都合に合わせて来てくれるわけではありません。
そして、目の前を通り過ぎたチャンスが、もう一度戻ってくるとも限りません。
だから、焦らなくていい。でも、止まらない。
今日できることを一つずつ積み重ねていきましょう。
今日の小さな一歩が、半年後に訪れるチャンスをつかむための一歩になっているかもしれません。


