やってみないとわからない。入ってみないとわからない。

新しいことを始める前に、不安で動けなくなることはありませんか?

「自分にできるだろうか」
「失敗したらどうしよう」
「人間関係が合わなかったらどうしよう」
「途中で続けられなくなったら困る」

仕事、就職、転職、資格の勉強、習い事、新しい人間関係など、何かを始めようとすると、さまざまな不安が頭に浮かびます。

しかし、どれだけ考えても、始める前にすべてを知ることはできません。

やってみないとわからないことがあります。 入ってみないとわからないこともあります。

不安になるのは、真剣に考えているから

新しいことを始める前に不安になるのは、決して悪いことではありません。

何も考えていないから不安になるのではなく、失敗したくない、周囲に迷惑をかけたくない、自分に合った選択をしたいと真剣に考えているからこそ、不安になるのです。

慎重に考えることは大切です。

ただし、考える時間が長くなりすぎると、まだ起きていない問題まで想像してしまいます。

すると、実際には何も始まっていないのに、頭の中では何度も失敗を経験したような気持ちになってしまいます。

始める前に、すべての答えは出せない

例えば、新しい職場に応募しようとするとき、次のようなことが気になるかもしれません。

  • 仕事についていけるか
  • 職場の人とうまく付き合えるか
  • 自分の特性を理解してもらえるか
  • 体調を崩さずに働けるか
  • 長く続けられるか

もちろん、求人票を確認したり、会社について調べたり、見学や面接で質問したりすることは必要です。

それでも、実際の仕事内容、職場の雰囲気、人間関係、自分との相性まで、事前に完全に理解することはできません。

職場だけではありません。学校、訓練、習い事、地域活動なども同じです。

外から見ているだけではわからないことがあり、実際に入ったからこそ見えてくることがあります。

不安がなくなってから始めようとしない

「不安がなくなったら始めよう」と考える人もいます。

しかし、新しいことに対する不安が完全になくなる日は、なかなか来ません。

なぜなら、経験したことがない以上、わからない部分が必ず残るからです。

必要なのは、不安をゼロにすることではありません。

不安があっても、小さく動ける状態をつくることです。

自信がついてから始めるのではなく、少し始めたことで経験が増え、その結果として自信がついていきます。

最初から大きな決断をしなくていい

「始める」と考えると、すべてを一度に決断しなければならないように感じるかもしれません。

しかし、最初から人生を左右するような大きな決断をする必要はありません。

例えば、次のように小さく始めることができます。

  • 資料を取り寄せる
  • 説明会に参加する
  • 職場を見学する
  • 一日体験や実習に参加する
  • 無料体験を受けてみる
  • 一週間だけ試してみる
  • 一日10分だけ勉強する
  • 経験者に話を聞いてみる

小さく始めれば、合わなかったときにも修正しやすくなります。

「続けるか、やめるか」を最初に決めるのではなく、まずは「少し試してみる」と考えてみましょう。

合わなかったことも、失敗ではない

実際に始めてみた結果、「自分には合わなかった」とわかることもあります。

しかし、それは必ずしも失敗ではありません。

やってみたからこそ、次のようなことがわかります。

  • 自分が苦手とする環境
  • 自分に合う働き方
  • 必要な配慮やサポート
  • 無理をしやすい場面
  • 興味を持てること
  • 今後身につけたい能力

合わなかった経験は、自分に合うものを見つけるための材料になります。

何も始めなければ、傷つかずに済むかもしれません。しかし、自分に合うものを知る機会も得られません。

「やめてもいい」と考える

新しいことを始めるのが怖い人は、「一度始めたら、最後まで続けなければならない」と考えていることがあります。

もちろん、すぐに諦めず、一定期間続けてみることも大切です。

一方で、体調を大きく崩したり、明らかに合わない状態が続いたりする場合は、やめることや方向を変えることも必要です。

始めることと、一生続けることは同じではありません。

「合わなければ見直してもいい」と考えることで、最初の一歩を踏み出しやすくなります。

不安と現実を分けて考える

不安が強くなったときは、頭の中にある心配を紙に書き出してみましょう。

そして、その心配を次の3つに分けます。

  1. すでに事実としてわかっていること
  2. 確認すればわかること
  3. やってみないとわからないこと

例えば、「職場の勤務時間」は求人票や担当者への質問で確認できます。

一方で、「実際の人間関係が自分に合うか」「毎日働いたときにどの程度疲れるか」は、ある程度経験してみなければわかりません。

確認できることは事前に確認し、確認できないことは小さく試して判断する。このように分けることで、不安に振り回されにくくなります。

一人で抱え込まず、相談しながら進める

不安が強いときは、一人だけで決断する必要はありません。

家族、友人、支援者、先生、医療機関、就労支援機関など、信頼できる人に相談しながら進める方法もあります。

ただし、最後に選ぶのは自分です。

周囲の意見は、判断するための材料にはなりますが、未来を完全に保証してくれるものではありません。

誰かに「絶対に大丈夫」と言ってもらうのを待つのではなく、自分が納得できる範囲で一歩を選ぶことが大切です。

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