障害者雇用で応募する際、
「履歴書だけで大丈夫ですよ」
「自己紹介書や職務経歴書は必須ではありません」
と、ハローワークで説明を受けることがあります。
実際、それ自体は間違いではありません。
しかし、現場の感覚としては、自己紹介書や職務経歴書を提出した方が有利になるケースが非常に多いです。
今回は、就労移行支援で多くの就職支援を行ってきた経験をもとに、
- なぜ提出した方が良いのか
- どんな人ほど必要なのか
- 出さなくてもよいケースはあるのか
について解説します。
ハローワークが「不要」と言う理由
まず前提として、障害者雇用では、求人票に
- 履歴書のみ
- 履歴書+紹介状
- 必要に応じて職務経歴書
と書かれていることも多くあります。
つまり、制度上は「必須ではない」ことも確かです。
特に、
- 軽作業
- 清掃
- 短時間勤務
- 未経験歓迎
- 実習重視
などの求人では、履歴書だけで応募できる場合も珍しくありません。
そのため、ハローワークとしては、
「まず応募することが大事」
「書類作成で止まらないようにする」
という意味で、「必須ではない」と説明しているのだと思います。
しかし実際は「出した方が有利」なことが多い
ここが重要です。
企業側は、障害者雇用で特に以下を気にしています。
・安定して勤務できそうか?
・どんな仕事が得意か?
・どんな経験があるか?
・コミュニケーションはどうか?
・継続勤務できそうか?
履歴書だけでは、これらが十分に伝わらないことがあります。
だからこそ、自己紹介書や職務経歴書で補足することで、「安心感」が生まれます。
自己紹介書・職務経歴書を出した方がよい人
ブランクがある人
空白期間があると、企業は不安になります。
しかし、自己紹介書で、
- 通院しながら回復していた
- 就労移行支援で訓練していた
- 生活リズムを整えていた
- PC訓練をしていた
などを書けば、印象は大きく変わります。
転職回数が多い人
転職回数だけを見ると、不安に感じる企業もあります。
しかし、
- なぜ退職したのか
- そこから何を改善したのか
- 今はどう安定しているのか
を説明できれば、「自己理解できている人」という評価につながることもあります。
在宅勤務を希望する人
最近は在宅勤務の障害者雇用も増えています。
その場合、企業は特に、
- 報連相
- 生活リズム
- 自己管理
- PCスキル
- 継続力
を重視します。
これらは履歴書だけでは伝わりにくいため、自己紹介書との相性が非常に良いです。
就労移行支援を利用している人
これは特に重要です。
就労移行支援では、
など、多くの訓練を行っています。
しかし、履歴書だけでは、それが企業に伝わりません。
だからこそ、
どんな訓練を行っているか? という一文があるだけでも、企業の安心感は変わります。
実際に企業は書類をかなり見ています
最近の障害者雇用は、以前より「一般雇用に近い選考」になっています。
特に事務職や在宅勤務では、
・文章力
・整理力
・自己理解
・配慮事項の伝え方
まで見られていることがあります。
そのため、自己紹介書や職務経歴書があると、
「準備をしっかりしている人」という印象にもつながります。
もちろん「出さなくてもよい」ケースもある
一方で、無理に長い書類を作る必要がない場合もあります。
例えば、
- まず実習重視の企業
- 人柄重視
- 軽作業中心
- 応募を急いだ方がよい求人
などです。
その場合は、まず応募を優先し、面接で補足する方法もあります。
まとめ
ハローワークの
「自己紹介書や職務経歴書は必須ではない」
という説明は間違いではありません。
しかし、実際の採用現場では、
「提出した方が有利」になるケースが非常に多いです。
特に、
の方は、自己紹介書・職務経歴書で“安心感”を伝えることが大切です。
履歴書だけでは伝わらない「あなたらしさ」を、ぜひ文章で補足してみてください。

