
「できそうなのに、なぜか動けない」
そんな気持ちになったことはありませんか?
資格や知識もある。周りから見ても「できそう」と言われる。
それでも、応募や新しい仕事に踏み出せない。
実はこれ、珍しいことではありません。
心理学の研究でも、人が挑戦を避けてしまう理由はいくつも知られています。
今回は、障害者雇用を目指す方にも関係の深い「挑戦できない心理」と「一歩踏み出すためのヒント」を紹介します。
能力が高い人ほど挑戦しないことがある

「失敗したら、能力がないと思われそう…」
心理学者キャロル・ドゥエックの研究では、人が「能力は生まれつき決まっている」と考えるほど、失敗を避ける傾向があると言われています。
仕組みはとてもシンプルです。
↓
失敗する
↓
「能力がない」と思われる
こう感じてしまうため、実は能力がある人ほど挑戦を避けてしまうことがあるのです。
就職活動でも同じです。
「落ちたら自信がなくなる」
そう思うほど、応募の一歩が重くなってしまうことがあります。
人は自分を守るために挑戦を避ける

「それって意味あるんですか?」
心理学では、人が自分を守るための働きを防衛機制(ぼうえいきせい)と呼びます。
本当は不安なのに、
・「その会社、自分には合わない気がする」
・「まだ準備が足りない」
・「その訓練は意味があるの?」
と理由をつけて、挑戦しない方向に進んでしまうことがあります。
これは決して怠けているわけではなく、心が自分を守ろうとしている自然な反応でもあります。
日本の文化も影響している

「失敗したら迷惑をかけそう…」
日本では、
成功 → 目立つ
失敗 → 恥ずかしい、迷惑
と感じやすい文化があると言われています。
そのため、
「迷惑をかけたらどうしよう」
「失敗したら恥ずかしい」
という気持ちから、挑戦よりも“失敗しないこと”を選びやすい傾向があります。
特に就職活動では、この気持ちが強く出ることも少なくありません。
挑戦を生む「心理的安全性」

「失敗しても大丈夫だよ」
ここで大切になるのが、心理的安全性という考え方です。
これは簡単に言うと、「失敗しても大丈夫」と思える環境のことです。
人は安心できる場所で、初めて挑戦します。
だからこそ、支援の場や職場では
・失敗を責めない
・やってみたことを評価する
・小さな挑戦を認める
こうした雰囲気がとても大切になります。
まとめ
挑戦できないのは、能力がないからではありません。
・失敗への不安
・自分を守る心理
・文化的な価値観
こうしたものが重なり、人は一歩を踏み出しにくくなることがあります。
だからこそ大切なのは、「まずやってみる」ことを小さく積み重ねることです。
応募してみる。
見学してみる。
相談してみる。
ほんの小さな一歩でも、それは確実に前進です。
今日も無理のない範囲で、「まずやってみる」を意識してみてはいかがでしょうか。


