障害がある人が「会社で働く」とき、実はとても疲れやすいことがあります。
特に、精神障害がある人は、見た目では元気そうでも、緊張やストレスでドッと疲れてしまうことがあるんです。
では、就職の前に通う「就労移行支援事業所」では、どんな練習をしておくといいのでしょうか?
なぜ会社ではいつもより疲れてしまうの?
障害がある人にとって、会社で働くことは「はじめてのこと」や「知らない人」がたくさんあります。
そのため、ドキドキしたり、不安になったりして、いつもより体もこころも疲れやすくなるんです。
たとえば、
* まわりに合わせようとしてがんばりすぎる
* ちょっとしたことでミスしないか心配になる
* 職場のルールにまだなれていない
こうしたことが重なると、家に帰ってぐったり…ということも。
就労移行支援ではどんな練習ができるの?
①「少しずつ時間をのばす」練習
いきなり長時間は無理!
まずは1日1時間の訓練からスタートして、少しずつ2時間、3時間と伸ばしていく練習をします。
②「疲れたことに気づく」練習
「自分がどのくらい疲れているか」に気づくのは、とても大事です。
疲れているのにがんばりすぎると、次の日に動けなくなることも。
そこで、訓練のあとに「今日疲れた?」とふりかえりをして、自分の限界を知る練習をします。
③「ちょっと緊張する場面」にもチャレンジ
いつもと違う席にすわってみたり、人と一緒に作業をしてみたり。
こうした「ちょっとだけ緊張する」ことに少しずつ慣れていくことも大切です。
④「休むことは悪くない」と知る
疲れたら休むことは悪いことではありません。
休むことで、また元気にがんばれるんです。
「疲れたときは、早めに言ってOKだよ!」と伝えています。
まとめ:就職前に「疲れにくくなる力」をつけよう!
会社で働くことは、たしかに大変なこともあります。
でも、その前にしっかり準備しておけば、安心してスタートできます。
就労移行支援では、がんばる力だけじゃなくて、「疲れたときに休む力」「自分を知る力」も大切にしています。
これから就職を目指すみなさんも、あせらず、自分のペースで前に進んでいきましょう!