過集中とは?──夢中になりすぎてしまう状態
「過集中」ってどんな状態?
過集中とは、一つのことに夢中になりすぎてしまう状態のことです。
たとえば、パソコン作業やゲーム、読書などをしていて、「気づいたら何時間も経っていた」「食事を忘れていた」「トイレにも行ってなかった」なんて経験はありませんか?
これが、まさに過集中の状態です。
発達障害のある人に多く見られるけれど…
この過集中は、発達障害(特にADHDやASD)を持っている方に多く見られる特性の一つです。
でも、これは障害の有無に関わらず、誰でも起こる可能性があります。
特に好きなことや興味があることに没頭しやすい人ほど、起こりやすい傾向があります。
集中できるのは良いこと。でも…?
集中力が高いのは大きな強みです。
でも、それが行きすぎると、体調不良や人間関係のトラブル、予定を忘れるなど、日常生活に支障をきたすこともあるのです。
自分の特性を知って、心の持ち方を変えるだけでも楽になります
「集中できる」ことは、あなたの長所
まず知っておいてほしいのは、「過集中=悪いこと」ではないということです。
「長時間集中できる」ことは、あなたの立派な強みです。まずは、自分を責めるのではなく、「いいところ」として受け止めましょう。
完璧主義になりすぎないことも大切
過集中の人は、物事を完璧にやりたいという気持ちを持っていることも多いです。
でも、「完璧じゃなくてもいい」と考えることで、心と体がずいぶんと楽になります。
休憩も仕事の一部
集中と同じくらい、休憩も大切です。
こまめに体を動かしたり、水分をとったりすることで、集中力も保たれます。
過集中を防ぐ具体的な方法7選
① 時間を意識するために「タイマー」を活用
30分ごとにタイマーをセットして、強制的に小休憩をとるようにしましょう。過集中の区切りになります。
② 静かで落ち着ける「環境作り」
音楽を流す、机の上を整理するなど、自分に合った環境づくりが過集中のコントロールに役立ちます。
③ 睡眠をしっかりとる
睡眠不足は感情のコントロールを難しくし、過集中を引き起こしやすくなります。夜更かしは控えましょう。
④ 軽く体を動かしてリフレッシュ
ストレッチや散歩、深呼吸など、軽い運動で気分転換をしましょう。
⑤ 食事や水分をこまめにとる
軽食や飲み物をそばに置いておくと、「気づいたら1日何も食べてなかった」という事態を防げます。
⑥ 家族や周囲の人に伝えておく
「過集中しやすいから、気づいたら声をかけてね」とお願いしておくだけでも安心です。
⑦ 専門家に相談するのも選択肢
過集中によって生活に支障が出ている場合は、病院や福祉機関に相談してみましょう。
まとめ|過集中とうまく付き合って、あなたらしい毎日を
過集中は、「悪いクセ」ではなく、あなたの個性のひとつです。
大切なのは、自分に合った工夫で日常生活の中で困らず過ごすこと。
焦らず、自分のペースで。今日から少しずつ、過集中とうまく付き合っていきましょう。