世の中にはたくさんの仕事があります。
自分が普段利用するお店や病院など身近なものから、高度な研究開発や私立探偵など何をやっているのか想像することも難しい仕事もあります。
たくさんの仕事の中からどの仕事を選ぶのか迷ってしまうのも仕方がないですよね。
2019年に某転職サイトが行った新卒学生884人のアンケートによる就職活動の悩みランキング第1位は『自分のやりたい仕事の見つけ方がわからない』とのことです。
今回は『やりたい仕事の見つけ方』について話したいと思います。
『やりたいこと』と『仕事』
『やりたいこと』というのは、今すぐにはできない、自分の理想や憧れに近いことです。小さいころに夢見たヒーローやアイドル、消防士やお医者さん、最近ではYoutuberなども人気がありますね。
多くの人に注目されたり、感謝されたりすることはうれしいことでもあり、それで収入を得られるなら理想の仕事だと言えるでしょう。
また、趣味やスポーツなど自分が好きなこと、得意なことを仕事にできたらと考える人も多いと思います。
しかし、いざ就職活動を始めると自分の理想とする求人がなかなか見つからないことに気付くでしょう。『仕事』が成立するためには仕事をする人と仕事を依頼する人がマッチングしないといけません。
自分に『やりたいこと』があってもそれを求める人がいなければ『仕事』はできないのです。
『できること』と『仕事』
『できること』とは自分が現在持っているスキルや経験のことになります。
『仕事』が成立するためにはマッチングの他にもう一つ、その仕事を遂行・完了できないといけません。つまり、『仕事』は自分の『できること』の中から選ぶ必要があるということです。
『やりたい仕事』というのは自分の理想と自分ができること、そして他人から求められていることががっちり噛み合った時に見つかるものです。そう考えるとなかなか見つからないのも仕方がないですね。
やりたい仕事の見つけ方
1.仕事の見つけ方はまず求人を検索することです。
当たり前のことですが、求められないことは仕事にならないので、求人を調べれば仕事を見つけることができます。
求人がたくさん出ている職種もあれば、そうでない職種もあります。たくさん出ている職種は求めている人も多いので、その仕事には比較的就きやすいと考えてもいいでしょう。
求人の内容には業務内容や勤務時間、勤務場所、給与や福利厚生などが記載されています。それらを参考にしながら自分がやりたいと思う理想の求人を探していきましょう。
人に感謝される仕事がしたい、たくさん給料をもらいたい、勤務時間が短いほうがいい、など重要視するポイントは様々だと思います。
2.必要な資格、スキル、経験のリストアップ
求人をある程度選ぶことが出来たら、次はその仕事に必要な資格、スキル、経験を拾いだしてリストアップしましょう。『仕事』=『できること』なので調べた条件の一つ一つが自分にできることかどうかを考えます。
その条件を自分の『できること』が満たしている場合はおめでとうございます! それがあなたの『やりたい仕事』です。早速、応募書類を出して面接に臨みましょう!
・・・でも、ほとんどの人は条件を満たせていないと思います。条件が満たされている人はすでにやりたい仕事ができていて、このページは必要ないかもしれません。
『やりたいこと』=『できること』にする
やりたい仕事の条件で自分が満たしていない項目についてはどうすればいいでしょうか。
よくあるポイントは資格と経験の条件です。資格の条件をクリアするには資格を取るしかありません。ほとんどの資格は難易度に差はあっても、基本的には時間と努力とお金次第で取得ができます。
年齢などの条件がある資格は残念ながらどうしようもないことがありますので、なるべく早いうち、それこそ学生の時から理想の仕事について意識しておいた方がしっかり準備できるでしょう。
仕事をしながら学習時間を確保することはなかなか難しく、仕事と学習、どちらもうまくいかなくなることもあります。
時間はかかりますが、ある程度まとまった期間に集中して学習できるように、その間の収入を賄える貯蓄を計画してもいいと思います。
次は経験です。『○○の業務に関する実務経験○年以上』といった条件です。これについては未経験でも採用する企業を探してとにかく就職し、そこで仕事をするしか方法がありません。
企業に就職して経験を積むことが目的なので、待遇などはそこまで深くこだわらず、積極的に応募しましょう。
ちなみに、資格の取得要件に実務経験が必要な資格もあります。資格取得のための学習は自分のお金や時間を提供しますが、実務経験はお金をもらいながら自分の『できること』を増やすことができます。
まとめ
このようにやりたい仕事に就くには『やりたいこと』を『できること』に変えて行くことが必要になります。
やりたい仕事というのは自分が理想とする仕事なのでハードルが高いのは当たり前です。しかし、その仕事が要求する条件を一つずつクリアしていけばやりたい仕事に就くことができるようになります。
今現在、やりたい仕事ができていなかったとしても、3年後、5年後、10年後の自分を想像しながら、その時にやりたい仕事に就けるための準備を進めてみてはどうでしょうか。