睡眠障害で就職に悩んでいた人の話


睡眠障害は睡眠に関する様々な疾患の総称で、不眠症だけでなく日中に過剰な眠気がある『過眠症』や、睡眠リズムの乱れが戻らない状態である『概日リズム睡眠障害(がいじつりずむすいみんしょうがい)』などの疾患があります。

 

日本では、成人の5人に1人が睡眠に悩んでいると推計されています。今回のブログは『睡眠障害と就職』にフォーカスし、みらいねっとワークスでの実例を交えて色々述べてみたいと思います。

睡眠障害で就職出来ないと悩んでいた元利用者、『Wさん』

今回は睡眠障害に悩んでいた元みらいねっとワークスの利用者、Wさんの事をお話したいと思います。

 

Wさんとの出会いは去年の7月、当事業所のHPを見て相談に来られました。Wさんはコミュニケーションが苦手で、仕事が続かず転職を繰り返すうちに自分に自信が持てなくなってしまったそうです。

 

いよいよ利用を開始しましたが、しばらくは寝坊で訓練を遅刻をするという毎日でした。面談でお話しを伺うとWさんは『入院治療※』をしていたこともあるほどの睡眠に問題を抱えた方だったのです。

 

具体的にどのような生活をしていたかと言えば、オンラインゲームが大好きで毎日深夜までゲームをプレイし、その結果寝る時間が遅くなり朝起きれないという悪循環の日々だったのです。

 

Wさんは改善するために久留米大学の睡眠外来で入院をしていたのですが、そこでは服薬治療ではなく正しい生活リズムを整える治療をされていたそうです。

 

一般的に障がい者の方の就職は、障害の症状に合わせ活動できる時間帯で仕事選びができれば一番いいのですが、本人は昼勤務の事務を希望されており、どうしても生活習慣を変える必要がありました。

みらいねっとワークスでの改善内容(鬼電コール)

鬼電コール

まずは毎日、訓練開始時のモーニングコールで朝決まった時間に起きるように何度も促し、お昼にも昼寝をし過ぎないように決まった時間に、これまた何度も電話をかけ続けました。

 

(みらいねっとワークスではこれを『鬼電コール』と呼びます。)

 

1週間目は電話で目覚め訓練に集中するまでに時間がかかっていましたが、2週間目には訓練開始時間までに自分で起きれるようになり遅刻もなく訓練できるようになりました。(これは本人の努力の賜物で、すごい成果です!!)

 

朝決まった時間に起き、日中活動をきちんとすることで夜も自然と眠くなり睡眠リズムが整ったそうです。生活リズムが整った後は訓練にも集中でき、様々な講座にも積極的に参加されました。

 

スキルが身につくとそれが自信にもつながり、その後はいろんな事に挑戦されるようになりました。

 

生活リズムが整うまでは求職活動にも消極的で、彼に合いそうな求人を紹介しても『自信がない』と応募をためらっていましたが、朝起きれるようになってからの彼は、何に対しても積極的なり、色々な職種の求人に応募していきました。

ついに採用試験に合格!! そしてその後は・・・

睡眠障害を克服したWさんは、一番働きたいと思っていた『行政』でのお仕事で採用を勝ち取り、今年4月から働かれています。就職されてからも向上心を持ってお仕事をされおり、今年(2022)8月に昇格試験も受けるそうです。

 

久しぶりに会った彼は生き生きとしていて自信に満ち溢れおり、初めて会った日とは別人のよう思えました。彼の人生が良くなるキッカケの一つになれたことをとてもうれしく思いました。(おめでとう♪Wさん)

 

睡眠障害には色々な症状がありますので、すべての睡眠障害の方がWさんのような支援でうまくいくとは限りません。

 

しかし、みらいねっとワークスでは利用者様との面談を多く行い、利用者様の希望に添った良い就労に結び付けるために支援を行っていきます。

 

お仕事が続かずに悩んでいる方、睡眠でお悩みのある方、是非みらいねっとワークスまでお気軽にご相談ください。あなたにとってどの方法が一番良いか一緒に考えます。二人三脚で一緒に頑張りましょう!!

 

みらいねっとワークス

 

☎:【096-247-6686】

✉:【zaitakuchuuou@gmail.com】